男性歯科衛生士は、最優先で雇用すべきです!
今は男性も歯科衛生士になる時代です。男性歯科衛生士は、院長だけでなく歯科医院には欠かせないスタッフです。
当ブログ管理人の【とうま】です。男性歯科衛生士として、歯科医院に勤務して20年目になります。
歯科衛生士の1%のみが保有している日本歯周病学会認定歯科の資格取得を取得しており、担当患者数300人以上、スタッフ育成人数30人以上の実績があります。
今回は、男性歯科衛生士の視点から歯科医院で男性歯科衛生士を雇用するメリット・デメリットを解説いたします。
自身の経験の他にも、一緒に働いている歯科医院の院長や常勤歯科医師、スタッフなど多角的な視点から、ヒヤリングしたものも紹介いたします。
メリットは、以下の通りです。
- 院長の右腕となる可能性が高い
- 院長が孤立しない・スタッフと対立しない
- 女性集団特有の人間関係・空気感を中和してくれる
- 産休がない、あっても短期間の育休
- 小さい子供がいても休まずに出勤できる
- 残業もある程度許容できる
- 患者さんからの安心が得られやすい
デメリットは、
- 更衣室・トイレは少し気を遣う
- セクハラにならないように気を付ける
歯科医院で男性歯科衛生士を雇用するメリット
院長の右腕となる可能性が高い
院長が男性であれば、休憩や食事を共にする機会が増えます。そうすると、院長の考え方や医院の方向性を話の中から理解できるため、どのように仕事をするのが適切なのかを判断しやすくなります。
また、医院の問題や改善したいことなどその手の話を聞く機会も増えます。それらに素早く対応することにより、院長の信頼を得やすいのも事実です。
そして女性スタッフの中に男性がいる場合、何か仕事を頼むときも目立つので頼みやすく、それに何度も何度もこたえることで信頼を得ることが出来れば、院長の右腕になる可能性が高いということです。
院長が孤立しない・スタッフと対立しない
陰でめちゃくちゃ院長の悪口を言うスタッフや院長を無視するスタッフ、院長とスタッフの溝が深く信頼関係が築けていない歯科医院がこの世には、あるみたいです。
男性歯科衛生士が、院長の気持ちを汲むことが出来ればスタッフとの間に立ち双方の橋渡し役になる場合があります。
感情的になり過ぎず双方の言い分を理解し、立ち回ることができるのは理性的判断を得意とする男性の歯科衛生士がなせる業だと思います。
女性集団特有の人間関係・空気感を中和してくれる
よく女性だけの空間と男性がいる空間は空気感が違うと言われます。特に女性にはわかる女性特有の人間関係があるようで、男性スタッフがいるだけでその空気感を中和してくれると言われます。
もし女性が多く、女性特有の空気感がありお困りの場合には、男性歯科衛生士が入ることにより空気感が一変します。
空気感を変えるにはルームフレグランスよりも、かなりの効果が期待できます。
産休がない、あっても短期間の育休
人生のライフステージにおいて、女性は妊娠出産を経験する可能性がありますが、男性はありません。
育児休暇を取る場合はありますが、女性と比べほとんどの場合、短期間になります。
かく言う私も2人の子供がおります。実際2人目の時に育児休暇を3か月ほど頂きました。感謝しております。
妻は、産前産後、育児休暇のため他業種ですが計3年近く休暇を取りました。
男性歯科衛生士は、継続的に働くことができる所も歯科医院にとってメリットがあります。
小さい子供がいても休まずに出勤できる
子供が小さいときは、しょっちゅう熱を出すのが普通です。そのたびに、看病のために休むスタッフが多いのが実状ではないでしょうか?
私の場合は、近くの病児保育をやっている小児科に子供を預けて出勤しておりましたが、そのような医療機関が近くにない場合もあると思います。
その場合、母親が看病する場合が多いのではないでしょうか?
よって、男性歯科衛生士は女性に比べ出勤しやすい状況にあるといえます。
残業もある程度許容できる
家事育児を男性中心におこなっているご家庭では、難しい場合もありますが、そうでない場合は、診療時間以降の残業や付き合いも許容できる場合があります。
患者さんの診療が終わってからの雑務業務やスキルアップ・勉強会などの時間をある程度許容できるのも男性歯科衛生士の強みといえます。
患者さんからの安心が得られやすい
唯一の難敵は、3歳以下の小児(女の子)です。そこさえクリアできれば、意外と男性歯科衛生士は、患者さん全般に受け入れられます。
特に、60代以上の女性には男性歯科衛生の方が何故か、圧倒的に支持されます。
患者さんは、年齢を重ねるほどその傾向がより高まります。
高齢女性が多い地域ほど、男性歯科衛生の強みを発揮します。
次に、普段一緒に働いている先生やスタッフにも男性歯科衛生の印象をヒヤリングしました。
歯科医院で働いている歯科医師やスタッフ達からの反応
院長談
女性スタッフは感情的になる場合があるので、男性スタッフがいた方が考え方のバランスが取れる。
勤務男性歯科医師談
同性だと、世間話しをしやすい。
男性ならではの話ができる。
気軽に飲みや、遊びに誘える。
勤務女性歯科医師談
男性歯科衛生士がいる職場だから、働きやそうとだ思い就職した。
実際に就職してその通りで良かった。
頼りがいがある。
ベテラン・中堅歯科衛生士談
中立に話を聞いてくれる。人によっては、同性より相談しやすい。
男性歯科衛生士がいると女性スタッフ通しの特有の空気感が中和される。
新卒歯科衛生士談
優しく教えてくれるので、分からないことや不安なことを安心して質問できる
歯科衛生士実習生さん談
男性歯科衛生士がいることで、女性スタッフ同士のいざこざや人間関係がやわらぎ、マイルドになると思う
受付・歯科助手さん談
特に違和感ない
男性患者さん
女性だと緊張するけど男性の方が気兼ねなく話せる。
女性患者さん
話を親身に聞いてくれるので話しやすい。
安心感がある。
次にデメリットも紹介します。
歯科医院で男性歯科衛生士を雇用するデメリット
更衣室・トイレは少し気を遣う
当然ですが、女性と一緒に着替えることが難しいため、更衣室は、男性歯科医師と同じ場所で着替えるか、時間差で着替えています。
また、現在勤めている歯科医院はスタッフ用のトイレが男性用と女性用と別れている為、男性用を使用していますが、男女共同の歯科医院もあるので、そこは女性スタッフに割り切ってもらうしかありません。
セクハラにならないように気を付ける
言葉遣いや言動に注意しておりますが、ごく稀に意図せず、あらぬところに触れてしまう場合があります。その場合は真摯に謝ります。
相手が不快な思いにならない行動を常に心掛けるしかありませんが、普段から良好なコミュニケーションを取っていれば、笑って済む場合やネタ話になることが多いのが現状です。
以上男性歯科衛生士の雇用するメリット・デメリットでした。
まとめ
今は、超少数派の男性歯科衛生士についてのメリット・デメリットを紹介いたしました。
個人的には、デメリットよりメリットが圧倒すると思います。そして、歯科医院や院長の強い味方になること間違いない男性歯科衛生士を積極的に雇用するのは、ありだと思います。
今後、男性歯科衛生を雇用する機会がありましたら最優先で採用して頂けると幸いです。
これからも、男性歯科衛生士として様々な記事を書きますので参考にしていただけると幸いです。
そして、一緒に充実した歯ッピーな歯科衛生士ライフを満喫しましょう!
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