歯周病、実は治せるかもしれない!?
40代を過ぎると、むし歯よりも歯周病で歯を失う人の割合が増えてきます。
歯周病は、歯を支える骨や歯周組織が破壊されてしまう病気です。
放っておくと、歯がグラグラしてやがて抜けてしまいます。
「一度失った骨は元に戻らない」と思われがちですが、実は、最新の治療法では歯の周りの骨を再生することも可能です。
それが「歯周再生療法」です。この記事では、歯周再生療法についてマルっとわかる内容になっています。また、【市原市ちはら台エリア】でおすすめの歯科医院も紹介します。
歯周再生療法とは?


歯周病によって失われた歯槽骨や歯根膜などの組織を再生させる治療です。
要は、歯の周りの骨を再生できる治療です。
以下のような方法があります。
● エムドゲイン®法(自費治療)歯周病治療における、歯周組織再生環境を提供
主成分:エナメルマトリックスデリバティブ(EMD)

- 子どもの頃の歯の発生過程を再現する**たんぱく質(エナメルマトリックス)**を利用
- 骨の再生のほかに歯根膜やセメント質など広範囲の再生をサポート
● リグロス®(保険適用)

「リグロス」は2016年、保険診療に認可されました。
これは大阪大学歯学部が研究開発した薬剤で、条件にあった場所に使えば歯周病によって失われた歯槽骨(歯の周りの骨)が再生します。
- 日本で開発された**成長因子(bFGF)**を応用
- 軽度~中等度の歯周病に使われる
エムドゲインとリグロスの違いをわかりやすく解説!
「歯周再生療法」でよく使われる薬剤には、エムドゲイン®とリグロス®という2つの方法があります。
どちらも歯周病で失われた骨を再生することを目的としていますが、違いもあります。
比較項目 | エムドゲイン®(自費) | リグロス®(保険) |
---|---|---|
主な成分 | エナメルマトリックスたんぱく(天然由来) | 成長因子(bFGF:人工合成) |
適応症 | 中等度〜重度の歯周病にも使用される | 軽度〜中等度の歯周病 |
効果の範囲 | 歯根膜やセメント質など広範囲の再生に寄与 | 主に歯槽骨の再生 |
使用実績 | 世界中で20年以上の実績 | 日本で2016年から使用 |
費用 | 自費診療(数万円〜数十万円) | 保険診療で自己負担が軽減 |
特徴 | 症例により高い再生効果が期待される | 保険内で受けやすいが、再生効果に限界も |
どちらがいいの?──迷ったら知っておきたいポイント
リグロスは保険診療で費用を抑えたい方に向いています。軽度〜中等度の歯周病で、条件が合えば選択肢として適しています。
一方、エムドゲインは:
- 費用は自費ですが、そのぶん広範囲の再生が期待できる
- 20年以上の世界的な使用実績があり、安全性と効果のデータが豊富
- 歯をできるだけ長く残したい方におすすめ
たとえるなら…
リグロスは「費用を抑えつつ、最低限の治療で治したい方向け」
エムドゲインは「将来の歯を守るため、質の高い治療を望む方向け」
実際の選択は、歯、歯並び、骨の状態やご希望、生活スタイルによって変わります。
歯科用CTやマイクロスコープを活用し、お一人おひとりに合った治療法を相談し、選択することが出来ます。
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どんな人が対象?歯周再生療法が向いているケース
歯周再生療法って、誰でもできるの?
以下のような条件に当てはまる方は、再生治療の効果が期待できる可能性があります。
✅歯周病が初期~中等度まで、骨の形が再生しやすい状態
✅喫煙をしていない、または本数が少ない
✅糖尿病などの全身疾患のコントロールができている又は、全身疾患のない方
✅毎日のセルフケア(上手な歯磨き)が継続できている
※歯周病が重度で骨がほとんど失われている場合、効果が出にくいことがあります
※心疾患や骨粗しょう症、リウマチ治療、重度糖尿病、高血圧治療を受けている方は、主治医にご相談ください
メリットとデメリットを比較
✅ 歯周再生療法のメリット
歯を抜かずに残せる可能性がある
⇒ グラグラした歯でも、治療によって長く使える可能性があります。
自分の骨や組織が回復する
⇒ 病気で失った部分を、薬で再生させることができます。
将来的な治療を減らせることがある
⇒ 抜歯・入れ歯・インプラントなどのリスクを先送りまたは回避。
口腔全体の健康維持に寄与
⇒ 炎症が抑えられることで、歯周病菌の全身への影響(糖尿病悪化リスクなど)も軽減できる可能性があります。
体への負担が少ない
⇒ 入院も全身麻酔も不要。多くは部分麻酔で日帰り治療が可能です。
⚠️ 歯周再生療法のデメリット
すべての人に効果があるわけではない
⇒ 歯の状態や全身疾患によって、再生がうまくいかないこともあります。
自費診療になると高額な費用がかかる
⇒ 特にエムドゲイン法は、数万円~十万円以上になることがあります。
効果が出るまでに時間がかかる
⇒ 再生には数ヶ月かかり、すぐに改善を実感できるわけではありません。
手術後に注意が必要(食事制限・清掃など)
⇒ 治療後しばらくは、柔らかいもの中心の食事になることがあります。
再発のリスクがある
⇒ 治療しても、歯磨きや通院を怠るとまた歯周病が進行することがあります。
よくある質問(FAQ)
🦷 Q. 歯周再生療法って保険適用されますか?
A. 「リグロス®」という再生誘導薬剤を使う治療法は、条件を満たせば保険適用となります。ただし、歯の状態や治療範囲によっては保険が使えず自費診療になる場合もあります。詳しくは事前の診断が必要です。
⏳ Q. 治療後すぐに元通りになりますか?
A. 骨や組織の再生には数ヶ月ほどの時間が必要です。また、歯周病が進行している場合は完全に元通りにならない可能性もあるため、事前の説明と理解が大切です。
👴 Q. どのくらいの年齢まで治療が可能ですか?
A. 年齢による制限は基本的にありません。全身の健康状態や歯周病の進行度によって判断されますので、高齢の方でも条件が整えば治療が受けられます。
😌 Q. 治療は痛いですか?
A. 多くの場合、部分麻酔で行うため処置中の痛みはほとんどありません。術後に腫れや軽い痛みが出ることもありますが、数日~1週間ほどで落ち着くのが一般的です。
🪥 Q. 治療後はどんなことに気をつければいいですか?
A. 術後しばらくは、強いブラッシングや硬い食べ物を避けるなどの注意が必要です。また、再発を防ぐためにも定期的な歯科でのメインテナンスが非常に重要です。
🚫 Q. 治療できないケースはありますか?
A. 以下のようなケースでは、治療効果が出にくかったり、適応外となる可能性があります:
- 骨が極端に吸収している
- 喫煙習慣がある
- 歯ぎしり・食いしばりがある
- 糖尿病など全身疾患のコントロールが不十分
🏥 Q. どのくらいの通院回数が必要ですか?
A. 治療自体は1回で完了することが多いですが、術後の経過と清掃状態を確認するために通院が必要になります。口腔内を健康に保つためには継続的なアフターフォローが重要です。
まとめ|「もう無理かも…」と思う前に、できることがあります
歯周病で歯を失う前に、まずは正しい診断と、適切な治療法の選択が大切です。
歯周再生療法は、すべての人に適応できるわけではありませんが、
条件が合えば、歯を残す希望を与えてくれる治療法です。
気になる方は、歯周再生療法が受けられる歯科医院に相談してみませんか?
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【監修・執筆】とうま
日本歯周病学会認定歯科衛生士/歯科臨床麻酔認定歯科衛生士/ホワイトニングコーディネーター
20年以上の臨床経験を基に、日本歯周病学会認定歯科衛生士をはじめとする複数の専門資格を有し、質の高い医療提供を追求している。
予防歯科、歯周治療、ホワイトニング分野を中心に、専門的知識をわかりやすく伝え、患者さんやそのご家族が安心できる情報を発信。
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