男性歯科衛生士が解説、新人歯科衛生士が辞めない歯科医院とは

男性歯科衛生士

実は、歯科衛生士が長く働くことはそれほど難しいことではありません。

当ブログ管理人、歯科衛生士の【とうま】です。

せっかく入った歯科衛生士がすぐに辞めてしまうと、ため息しか出ませんよね?
歯科衛生士が入っても中々定着しなくて困った経験はありませんか?

私は、歯科衛生士として同じ歯科医院で20年働いており、数多くの歯科衛生士を育て一緒に働いてきた経験から歯科衛生士の本音をたくさん聞いてきました。

実は、歯科衛生士が長く働くことはそれほど難しいことではありません。
なぜなら、5つのポイントさえ押さえれば、長く働きたいと思える歯科医院になるからです。

今回は、男性歯科衛生士の視点から新人が辞めない5つのポイントと歯科衛生士が辞める理由、辞めない歯科医院になるにはについて解説いたします。

この記事を読むことにより、1年以内に歯科衛生士が辞めないポイントが分かります。

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1年以内に歯科衛生士が辞めないポイント

ポイント1:アウェイ感をなくす
ポイント2:初めは手取り足取り教える
ポイント3:院長の目指す方向性を伝える
ポイント4:本人の良い点と改善点や課題を伝える
ポイント5:後輩が出来たら教育担当にする

それでは、詳しく解説していきます。

ポイント1:アウェイ感をなくす

入ってすぐは、この職場に馴染めるのか不安な気持ちで一杯です。そんな気持ちの時に、院長やスタッフが気さくに話しかけてくれることで、気まずい雰囲気が一掃されます。

感じの良い朝の挨拶から始まり、診療中や診療後の院長やスタッフの対応や雰囲気は、特に敏感に感じ取ります。

初日の対応は、何年たっても覚えているものです。初日から次の休みの前日までは、新人スタッフを放置することがないように注意しましょう。

大抵は休みの日に、この歯科医院で続けられそうか考えますので、最初が肝心です。

ポイント2:初めは手取り足取り教える

新卒でも経験者でも、新しい歯科医院であることに変わりはありません。その歯科医院の基本的なルールは、1から10まで確実に伝えましょう。

やり方が違ったままで仕事をしていると、じきにミスがでます。すると、「聞いていない」、「教えてもらっていない」となります。そして、既存のスタッフとの不調和のきっかけにもなり兼ねません。最初の3か月は集中的にそして丁寧に教えましょう。

理想は、簡易マニュアルがあると指導者による指導内容のムラが減ります。また、別の指導者が違う指導内容をした場合にも対策を伝えておくとトラブル防止になります。

指導側の言っていることが人によって違うと新人スタッフは、困惑してしまいます。そのようなときには、チーフや主任に相談するよう事前に決めておくことが大切です。

ポイント3:院長の目指す方向性を伝える

歯科医院が目指す方向性を伝えていますか?

例えば、「治療技術をひたすらに磨き、患者さんに最高の歯科治療を提供していきたい」、「歯を失う患者さんを一人でも多く救いたいので予防に力を入れている」、「子供のうちから歯を守りたいので小児歯科や小児矯正に力を入れている」など、その歯科医院が目指していることがあると思います。

思いや考えを伝えることにより、スタッフがやるべき方向性を理解し自ら考えるようになっていきます。何度も繰り返し伝えることが大切です。

ポイント4:本人の良い点と改善点や課題を伝える

仕事をしていて、助言がないと自分はこのままでいいんだと思っています。その方向で問題がなければ良いのですが、院長の考えと違った行動をとっている場合は、本人に問題点や課題を伝える必要があります。

新人スタッフには少なくとも月に一回は個別に面談し、現状の把握とともに改善点を伝えます。この時、頑張っている様子や、良い点を伝えてから改善点を伝えることで、素直に聞き入れてくれることが多い印象です。

他のスタッフがいないところで伝えることをおすすめします。そして、改善点は、後日フィードバックをおこない、改善しているかどうかを伝えましょう。

ポイント5:後輩が出来たら教育担当にする

就職後、3か月が経過し基本的な業務を覚えたら次の新人の教育担当者にしましょう。ただし、先輩がフォローをするのが大前提です。

人に教えることにより何が分かっていて、分かっていないのかが自分で確認できる良い機会です。また、後輩を教えることで責任感や医院への貢献している感情が育まれます。

歯科医院が嫌で辞める理由→対策

歯科医院で辞めたくなる理由を解説いたします。

孤立している

理由:ほかのスタッフと馴染めない為、いつも一人でいることが多く、相談できる仲間がいない。

対策:年齢や経験の近いスタッフが教育担当者になる。

院長やスタッフに迷惑をかけてしまっていると感じている

理由:覚えが悪かったり、ミスが続いたり、叱れれることが多い。

対策:一か月に数回、院長やチーフと個人面談をおこない、その後一か月に一回、半年くらいは新人スタッフの勤務中の困っていることや、自分が考える問題点など聞く機会を必ず設けることが大切です。

院長やスタッフの悪口や陰口を言うスタッフがいる

理由:聞きたくないだけでなく、自分も陰で言われていると想像してしまう。

対策:悪口を言っているスタッフを個人面談し改善、または人員整理が必要です。

初日が大事!新人スタッフがすぐに辞めない方法

院長と既存スタッフが協力し、新人スタッフを受け入れる体制が整っていることが大切です。前日までに、靴箱、ロッカー、スクラブ、シューズなど事前に準備しておき、新人スタッフが来た時に案内する担当を決めておきましょう。

その後も、教育担当者を決め、日々コミュニケーションを取り孤立させないように配慮しましょう。

まとめ

今回は、「5つのポイント」、「歯科医院が嫌で辞める理由」、「新人スタッフが辞めない方法」について解説しました。

1年以内に歯科衛生士が辞めない「5つのポイント」は、
ポイント1:アウェイ感をなくす
ポイント2:初めは手取り足取り教える
ポイント3:院長の目指す方向性を伝える
ポイント4:本人の良い点と改善点や課題を伝える
ポイント5:後輩が出来たら教育担当にする

歯科医院が嫌で辞める理由と対策は、
・孤立している場合、指導する担当スタッフを決める。
・院長やスタッフに迷惑をかけてしまっていると感じている場合、月一回以上は個人面談をおこない気持ちを確認する場を作る。
・スタッフの悪口を言うスタッフがいる場合は、悪口を言っているスタッフと個人面談し改善、または人員整理が必要です。

初日とその後のフォローが大切
前日までに、靴箱、ロッカー、スクラブ、シューズなど事前に準備し新人スタッフ担当を決めておく。

これは、院長一人の力だけでは、限界があると思いますので、頼れるスタッフ達と実践してください。もし、実践できるスタッフが少ない場合は、信頼のおけるスタッフ一人でいいので院長と一緒に取り組んでいただけると幸いです。

これからも、男性歯科衛生士として様々な記事を書きますので参考にしていただけると幸いです。
そして、一緒に充実した歯ッピーな歯科衛生士ライフを過ごしましょう!


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