デンタルフロスや歯間ブラシを使っていますか?
歯ブラシだけで十分でしょ!?
歯の間は、食べカスがつまっていなければ、やる意味あるの?と思う方もいると思います。
かく言う私も、以前はそのうちの一人でした。
しかし、歯科の現場で20年、多くの方を診療して分かった事実。
【歯ブラシだけでは、むし歯や歯周病を予防することは無理だ!】ということを痛感しております。
そこで今回は、デンタルフロスと歯間ブラシの種類や使い方について記事を書きました。
この記事は、
- 歯の間のセルフケア方法について知りたい
- 自分に合った歯の間のセルフケアを見直したい
- デンタルフロス、歯間ブラシのメリット、デメリットを知る
このような内容になっております。
プラーク除去効果
歯ブラシだけでは、キレイに歯を磨くことはとても難しく、
筆者も毎日デンタルフロスは、欠かさずおこなっています。
このようなデータもあります。
プラーク除去率
⽇本⻭周病学会会誌,17:262,1975
歯ブラシのみ:58%
歯ブラシ+歯間ブラシ:95.2%
歯ブラシ+デンタルフロス:85.9%
歯磨き前と後どっちかいいの?
歯ブラシと歯間ブラシ、どちらを先におこなうのか、迷ったことがあるのではないでしょうか?
2021年の調査では、歯間ブラシを歯磨き前におこなった方がきれいに磨けるというデータもあります。
歯間ブラシは、歯磨き前におこなうことをおすすめします。
歯間ブラシ→歯ブラシ、歯垢除去率平均69.9%
歯ブラシ→歯間ブラシ、歯垢除去率平均55.3%歯間ブラシを先に用いたほうがきれいに磨けた
「歯間ブラシ」は先に使う方が効果的! 「歯間ブラシ」で、磨くを変える! | デンタルプロのプレスリリース | 共同通信PRワイヤー (kyodonewsprwire.jp)
次にデンタルフロスや歯間ブラシの種類や使い方を紹介いたします。
1. デンタルフロス
デンタルフロスの種類
デンタルフロスは繊維を歯間に入れてプラークを巻き取るように取り除く細い糸のことです。
糸だけのタイプとホルダーに糸が付いているタイプとがあります 。
糸だけのタイプは適当な長さ(約40cm)に切って使います。
効果的な使い方
動画で紹介
デンタルフロスの使い方 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
デンタルフロスの使い方
デンタルフロスの効果的な使用例をご紹介します
1. 歯に沿わせてのこぎりのように前後に動かしながら、歯と歯の間に入れていきます。
2. 手前の歯の歯肉の中に糸が隠れるくらい入れます。
歯と歯の接触点を過ぎたら、まず手前の歯の歯肉の中に糸が隠れるくらい入れます。
3. 手前の歯面に沿わせて、接触点まで掻き出します。
4. 奥側の歯についても同様に行います。
続いて奥側の歯の歯肉の中に糸が隠れるくらい入れて、同様に接触点まで歯面に沿わせて掻き出します。
5. のこぎりのように前後に動かしながら糸を外します。
糸を歯の間から外すときは、のこぎりのように前後に動かしながら糸を取り出します。
ブリッジのデンタルフロスケア方法
ブリッジ部分は歯と歯がつながっているので、糸だけのタイプを針穴に糸を通すように入れて、歯面に沿って動かします。
まず、歯間にスレッダーを通します。
次に歯間とポケット内のプラークをフィラメント部分で除去します。
ブリッジの隙間にはスーパーフロス3in1レギュラータイプがおすすめ(上記画像左側)
フィラメント部分は特殊処理されたナイロン繊維でスポンジ状になっており、プラークをからめて除去します。
また伸縮性があり引っ張っれば歯間へ自由自在に挿入できます。
- むし歯、歯周病予防ができる
- 歯ブラシが届かない歯と歯の間のプラーク除去ができる
- 歯間部だけでなく、歯周ポケットの一部も清掃できる
- ホルダー付きフロスは、容易に始められる
- 糸のみのフロス、スーパーフロスは使い慣れるまでに時間がかかる
- 歯の間にひっかかる場合がある
- つめものが外れる場合がある
2. 歯間ブラシ
歯間ブラシの種類と使用方法
歯と歯の隙間が大きい場合には歯間ブラシを使います。歯間ブラシにはストレートタイプとL字型タイプとがあります。
L字型タイプは奥歯に使いやすく、ストレートタイプは前歯に使いやすいです。
またストレートタイプの根もとの部分を折り曲げて角度を付ければどの部分にも使いやすくなります。歯間ブラシのサイズは、歯や歯肉を痛めないために、歯の隙間より少し小さめのものを選ぶようにします。
歯間ブラシの効果的な使用例をご紹介します
動画で紹介
歯間ブラシの使い方 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
歯間ブラシの使い方は、まず歯の表側から歯と歯の間に優しく入れて、数回往復運動をします。
このとき、少し角度を変えながら歯面に当てながら上下にも動かすと清掃効果が高まります。
続いて、歯の裏側からも同様に行います。
- むし歯、歯周病予防ができる
- 歯の間が、すっきりする
- 簡単に始められる
- 奥歯がやりにくい場合がある
- サイズの細い歯間ブラシは曲がりやすく、折れやすい
デンタルフロス、歯間ブラシ下記URL参照
歯間部清掃(デンタルフロス・歯間ブラシ) | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、デンタルフロスと歯間ブラシについてお伝えいたしました。
この記事をきっかけに、あなたに合った歯の間のセルフケアの見直しをしてはいかがでしょうか?
こちらのブログでは、お口の中にまつわる様々な情報を発信しております。
よろしければ、ほかの記事も閲覧して頂けると幸いです。
それでは、また次のブログでお会いしましょう。
そして、一緒に歯ッピーライフを目指しましょう!
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