「マウスウォッシュって種類が多すぎて、どれを選べばいいの?」「歯周病にいいのは?口臭にいいのは?」
ドラッグストアには、リステリン、モンダミン、ガム、システマ、クリニカ、NONIO、ピュオーラなど、たくさんのマウスウォッシュが並んでいます。実は、商品によって「すすぐだけ」のものと「すすいだ後にハミガキする」ものがあったり、予防の効果をうたえる医薬部外品と、そうでない化粧品があったりと、中身はかなり違います。
この記事では、日本歯周病学会認定歯科衛生士として20年以上臨床に携わってきた私が、歯周病・むし歯・口臭・口の乾き・矯正中など目的別に、2026年最新のおすすめマウスウォッシュを紹介します。商品の情報は、各メーカーの公式サイトで確認したものです(2026年10月時点)。
【結論】目的別おすすめマウスウォッシュ早見表

| 目的 | おすすめ | 種類 |
|---|---|---|
| 歯周病(歯ぐきの腫れ・出血) | モンダミン ハビットプロ(歯科医院専売)/ガム・デンタルリンス ノンアルコール | 洗口液/液体歯磨 |
| むし歯予防 | クリニカ フッ素メディカルコート/エフコート | フッ化物洗口液(第3類医薬品) |
| 歯石・歯垢 | リステリン プロケア 歯石・歯垢ケア | 液体歯磨 |
| 口臭 | ブレスラボ マルチケア/NONIO ノンアルコール | 洗口液 |
| 舌の汚れ | NONIO+舌ブラシ | 洗口液 |
| 口の乾き(ドライマウス) | コンクール マウスリンス/バトラー マウスコンディショナー | 口腔保湿液(化粧品) |
| 矯正中 | バトラー CHX洗口液(歯科医院) | 洗口液 |
| 歯の着色 | NONIO プラスホワイトニング/オーラツー プレミアム | 液体歯磨/洗口液 |
| 刺激が苦手・初めて | リステリン トータルケアゼロプラス 超マイルド/モンダミン プレミアムケア ホワイトミント | 液体歯磨/洗口液 |
| 歯みがきできないとき | ピュオーラ 泡で出てくる洗口液 | 洗口液 |
私が患者さんにいちばんよくすすめているのは、歯科医院専売のモンダミン ハビットプロです。私自身も毎日使っていて、ほかにはリステリンのトータルケアゼロプラスとプロケアも使っています。迷ったら、まずは目的に合う1本を選び、毎日の歯みがきにプラスしてみてください。
※「洗口液」はすすぐだけ、「液体歯磨」はすすいだ後に歯みがきをするタイプです。違いはこの記事の後半で詳しく解説しています。
目的別おすすめマウスウォッシュ
歯周病(歯ぐきの腫れ・出血)が気になる人
歯ぐきのケアには、殺菌成分と炎症を抑える成分が入った医薬部外品を選びましょう。
モンダミン ハビットプロ(歯科医院専売)
殺菌成分CPC、出血を防ぐトラネキサム酸、炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムの3つの有効成分を配合した、ノンアルコールの洗口液です。効能は歯肉炎の予防、出血の予防、歯垢の付着予防、口臭の予防など。刺激が少ないので毎日続けやすく、私が患者さんにいちばんよくすすめている1本で、私自身も使っています。
歯科医院専売のモンダミンの違いは「歯科医院専売モンダミン4種を徹底比較」で解説しています。
ガム・デンタルリンス ノンアルコールタイプ
2025年にリニューアルした、ドラッグストアで買える歯周病予防の定番です。殺菌成分CPCと、炎症を抑えるグリチルリチン酸ジカリウムに加えて、菌のかたまりをほぐす成分(クエン酸Na)が加わりました。液体歯磨なので、すすいだ後に歯みがきをします。
システマ ハグキプラス プレミアム デンタルリンス
殺菌成分IPMP、血行を促すビタミンE、炎症を抑えるトラネキサム酸などを配合した液体歯磨。歯周病・むし歯・出血・歯石の予防、口臭の防止など、8つの機能を1本でまかなえます。アルコールが苦手な方はノンアルコールタイプを選びましょう。
このほか、歯科医院では2025年11月に新しく出たSystema SP-T 洗口液(殺菌成分2種+炎症を抑える成分配合・ノンアルコール)も扱われています。歯周病向けのマウスウォッシュをさらに比べたい方は「歯周病マウスウォッシュおすすめランキング」をご覧ください。
むし歯を予防したい人(フッ化物洗口)
むし歯予防には、フッ化物の入った洗口液がおすすめです。市販で買えるフッ化物洗口液は、クリニカ フッ素メディカルコートとエフコートの2つ。どちらも第3類医薬品で、4歳から使えます。1日1回、歯みがきの後に30秒〜1分ブクブクして吐き出し、水ですすがずに、30分ほど飲食を控えます。

フッ化物洗口のしくみや年齢ごとの量は「フッ化物洗口について」で詳しく解説しています。
歯石・歯垢がつきやすい人
リステリン プロケア 歯石・歯垢ケアは、2025年9月に出たリステリンの新シリーズ。リステリンで初めて「歯石の沈着を防ぐ」効能を持つ商品で、歯垢の沈着予防、歯肉炎・口臭の予防もできます。刺激がおだやかな液体歯磨で、私も使っています。
ただし、すでについてしまった歯石は、マウスウォッシュでは取れません。歯科医院でのクリーニングで取ってもらいましょう。リステリンの種類の違いは「リステリンどれがいい?」で比べています。
口臭が気になる人
口臭ケアには、口臭の原因菌を殺菌する成分が入った洗口液が向いています。毎日使うなら、刺激の少ないノンアルコールタイプが続けやすいです。
ブレスラボ マウスウォッシュ マルチケア(シトラスミント)は、殺菌成分CPCと炎症を抑える成分を配合した医薬部外品。口臭の防止に加えて、歯肉炎の予防、歯垢の付着を防ぐ効能もあります。
NONIO マウスウォッシュ(ノンアルコール ライトハーブミント)は、殺菌成分CPCが口臭の原因菌を殺菌する医薬部外品です(効能は口臭の防止・口中浄化・口中爽快)。持ち歩きやすい小さいサイズもあります。
口臭が続く場合は、歯周病やむし歯、舌の汚れが原因のこともあります。歯磨き粉で対策したい方は「口臭対策の歯磨き粉ランキング」、外出先でのケアには「口臭予防のマウススプレー」も参考にしてください。
舌の汚れ(舌苔)が気になる人
舌の表面についた白い汚れ(舌苔)は、口臭の大きな原因です。ただし、舌苔そのものはマウスウォッシュだけでは落とせません。舌ブラシでやさしく汚れを取り、マウスウォッシュは仕上げに使いましょう。

NONIO マウスウォッシュは、公式サイトで「舌やお口のすみずみまでいきわたり、口臭原因菌を殺菌」と案内されていて、舌ブラシとの組み合わせに向いています。舌ブラシの選び方と使い方は「舌ブラシおすすめ5選」で解説しています。
口の乾き(ドライマウス)が気になる人
口の乾きが気になる方には、アルコールが入っていない、保湿成分を配合した口腔保湿液が向いています。どちらも化粧品なので、病気を治したり予防したりするものではなく、「乾いたお口にうるおいを与える」ためのものです。

コンクール マウスリンスは、ラクトフェリンなどの保湿成分を配合した、歯科医院でも扱われている口腔保湿液。使った後に水ですすぐ必要はありません。牛乳アレルギーの方は使えないので注意しましょう。
バトラー マウスコンディショナーは、保湿成分を配合した口腔保湿液で、水で4倍にうすめて使います。
口の乾きが強い・長く続く場合は、薬の副作用や病気が関係していることもあるので、医療機関に相談してください。ドライマウス向けのマウスウォッシュは「ドライマウス用マウスウォッシュ5選」で詳しく比べています。
矯正中の人
矯正装置のまわりは汚れがたまりやすく、歯ぐきが腫れやすくなります。基本は歯みがきと歯間ケアで、マウスウォッシュはその補助として使いましょう。
メーカーが矯正中の使用を案内しているのは、歯科医院で扱われているバトラー CHX洗口液(殺菌成分クロルヘキシジン配合・水でうすめて使う医薬部外品)です。クロルヘキシジンでアレルギーを起こしたことがある方は使えないので、矯正中の歯科医院で相談してみてください。市販品なら、刺激の少ないノンアルコールタイプが使いやすいです。
マウスピース矯正中のケア用品は「マウスピース矯正の便利グッズ10選」、マウスピースの除菌は「マウスピース除菌スプレーの比較」でまとめています。
歯の着色が気になる人
NONIO プラスホワイトニング デンタルリンスは、「歯を白くする」「口臭の防止」「むし歯の予防」などの効能を持つ液体歯磨です(アルコール配合)。
オーラツー プレミアム マウスウォッシュ ダブルクレンジングは、2024年に出た洗口液。口臭を防ぎ、着色汚れの元を洗い流します。
マウスウォッシュで予防できるのは表面の着色汚れで、歯そのものの色を白くするには歯科医院のホワイトニングが必要です。着色の種類ごとの対策は「ステイン除去の歯磨き粉、結局どれ?」で解説しています。
刺激が苦手な人・初めて使う人
リステリン トータルケアゼロプラス 超マイルドは、2026年9月に新しく出た、刺激がやさしい(刺激★1)ノンアルコールの液体歯磨です。私が普段使っている通常のトータルケアゼロプラス(刺激★2)でもしみる方は、こちらを試してみてください。
モンダミン プレミアムケア ホワイトミントは、2025年8月にリニューアルした、刺激の少ないノンアルコールの洗口液。むし歯・歯肉炎・出血の予防、口臭の予防などができる医薬部外品です(「ホワイトミント」は味の名前で、歯を白くする効果ではありません)。
モンダミンの種類の違いは「モンダミンはどれがいい?」で比べています。
歯みがきできないとき
ピュオーラ 泡で出てくる洗口液は、2025年10月に出た、泡でブクブクするタイプのノンアルコール洗口液。外出先や体調が悪いときなど、歯みがきができないときの口臭予防・口中浄化に便利です。ただし歯みがきの代わりにはならないので、できるときはしっかり歯みがきをしましょう。
歯科医院で扱われている定番
歯科医院では、先ほど紹介したハビットプロのほかに、コンクールFもよく扱われています。殺菌成分クロルヘキシジンを配合した、水でうすめて使う医薬部外品で、むし歯や歯肉炎の予防、口臭の防止に使われます。続けて使うと歯に着色することがあるので、使い方は歯科医院で確認しましょう。
マウスウォッシュの選び方|3つのポイント
①「洗口液」と「液体歯磨」の違いを知る

| 洗口液 | 液体歯磨 | |
|---|---|---|
| 使い方 | 歯みがきの後にすすいで終わり | すすいで吐き出した後に歯みがきをする |
| 主な商品 | モンダミン、NONIO マウスウォッシュ、ブレスラボ、ピュオーラ洗口液、リステリン クールミント など | リステリン トータルケア・プロケア、ガム・デンタルリンス、システマ など |
「マウスウォッシュ」として売られていても、液体歯磨は歯みがきとセットで使うものです。すすぐだけで終わらせないようにしましょう。
②「医薬部外品」と「化粧品」の違いを知る
歯周病(歯肉炎)やむし歯の予防など、効能が認められているのは医薬部外品です。化粧品のマウスウォッシュは、口臭を防ぐ、口の中を浄化する、爽快にするといった目的のものです。歯ぐきやむし歯のケアをしたい方は、パッケージの「医薬部外品」の表示を確認しましょう。なお、むし歯予防のフッ化物洗口液(クリニカ フッ素メディカルコート、エフコート)は第3類医薬品です。

③アルコールの有無と刺激の強さで選ぶ
アルコール入りはスッキリ感が強い一方、口内炎がある方や歯ぐきに炎症がある方、刺激が苦手な方はしみることがあります。毎日続けるなら、ノンアルコールタイプから試すのがおすすめです。リステリンやモンダミンは、刺激の強さをパッケージや公式サイトで段階表示しているので、選ぶときの目安になります。
マウスウォッシュの正しい使い方

- 量と時間は商品の表示どおりに:多くは10〜20mLを口に含み、20〜30秒ほどすすいで吐き出します
- うすめるタイプは決められた倍率で:コンクールF、バトラー マウスコンディショナーなどは水でうすめて使います
- 使うタイミング:洗口液は歯みがきの後、液体歯磨は歯みがきの前に使います。とくに寝る前のケアがおすすめです
- フッ化物洗口液の後は:水ですすがず、30分ほど飲食を控えます
フッ化物入りの歯磨き粉を使っている方は、歯みがきの後に水や洗口液でたくさんすすぐと、フッ化物が流れてしまいます。日本口腔衛生学会など4学会は、歯みがき後のうがいは少量の水で1回にするよう推奨しています。洗口液を使うなら、歯みがきとは別のタイミング(昼食後など)に使うのもひとつの方法です。
よくある質問
Q. マウスウォッシュは毎日使っても大丈夫?
A. 市販のマウスウォッシュは、毎日の使用を想定して作られています。しみる・ヒリヒリする場合は、ノンアルコールタイプや刺激の弱いものに変えてみましょう。異常を感じたら使用をやめて、歯科医院に相談してください。
Q. マウスウォッシュは歯みがきの代わりになる?
A. なりません。歯の表面にこびりついた歯垢(プラーク)は、すすぐだけでは落としきれません。マウスウォッシュは、歯みがきや歯間ケアをしたうえでの「プラスのケア」と考えましょう。
Q. マウスウォッシュは効果がないって本当?
A. 医薬部外品のマウスウォッシュには、歯肉炎の予防や口臭の防止などの効能が認められています。ただし、歯みがきをしないでマウスウォッシュだけを使っても、歯垢は十分に落ちません。「効果がない」と感じる多くは、使い方や目的が合っていないことが原因です。
Q. シュミテクトなどの歯磨き粉と一緒に使える?
A. 一緒に使えます。ただ、歯みがき直後にたくさんすすぐと、歯磨き粉の薬用成分が流れやすくなります。歯みがき後のうがいは少量の水で軽くし、マウスウォッシュは別のタイミングで使うのがおすすめです。
Q. 知覚過敏に効くマウスウォッシュはある?
A. 今回調べた範囲では、知覚過敏の予防をうたうマウスウォッシュは見つかりませんでした。しみる症状には、知覚過敏用の歯磨き粉を使いましょう。選び方は「知覚過敏に効く歯磨き粉ランキング」で紹介しています。
Q. 子どもは何歳からマウスウォッシュを使える?
A. ブクブクうがいをして、きちんと吐き出せるようになってからが目安です。フッ化物洗口液(クリニカ フッ素メディカルコート、エフコート)は4歳から使えます。子ども用のマウスウォッシュもあるので、年齢に合ったものを選んでください。
まとめ|マウスウォッシュは「目的」と「種類」で選ぶ
- 歯周病・むし歯のケアには、効能が認められた医薬部外品やフッ化物洗口液を選ぶ
- 「すすぐだけの洗口液」と「すすいだ後に磨く液体歯磨」の違いを知って、正しく使う
- 毎日続けるなら、刺激の少ないノンアルコールタイプがおすすめ
- マウスウォッシュは歯みがきの代わりではなく、プラスのケア
毎日のお口のケアの基本は、歯みがきと、デンタルフロスや歯間ブラシを使った歯と歯の間の清掃です。そのうえでマウスウォッシュを使うと、歯ぐきや舌、頬の内側など、歯ブラシが届きにくいところまで行き渡り、口の中の細菌対策や、歯みがき後のきれいな状態を保つ手助けをしてくれます。基本のケアにマウスウォッシュをプラスして、目的に合った1本を毎日の習慣にしてみてください。
参考:アース製薬・ケンビュー・サンスター・ライオン・ライオン歯科材・花王・第一三共ヘルスケア・ウエルテックの各公式サイト(2026年10月時点)/日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会「4学会合同 フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」
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【監修・執筆】とうま
日本歯周病学会認定歯科衛生士/歯科臨床麻酔認定歯科衛生士/ホワイトニングコーディネーター
20年以上の臨床経験を基に、日本歯周病学会認定歯科衛生士をはじめとする複数の専門資格を有し、質の高い医療提供を追求している。
予防歯科、歯周治療、ホワイトニング分野を中心に、専門的知識をわかりやすく伝え、患者さんやそのご家族が安心できる情報を発信。


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